長く生きていると色々有ります。私も20年近く前に全身麻酔をした際に尿道に管を通されたりしました。今回はその時の思い出話をさせて頂きます。
目次
尿道カテーテル
まずは尿道カテーテルについてです。
前立腺肥大あるいは脊髄や末梢神経の障害、麻酔や薬剤の影響などで排尿が困難な患者の導尿、手術や絶対安静時の導尿、残尿量の測定などの検査などの目的で使われる
引用:尿道カテーテル – Wikipedia
手術などでベッドから起き上がれず、トイレにも行けず尿瓶すら使えない時に、尿道に管を通し、膀胱から直接排尿する器具です。
記事のきっかけ
今回の記事のきっかけですが、同じように尿道カテーテルでツラい思いをされているとあるブログ記事を読ませて頂いたからです。
そのブログ記事は今は消えてしまったようですが、その方と私は同じ尿道カテーテル体験記でもまた違ったツラさだったのだなぁと感じました。気になって私と同じような感想の人いたのかな?と調べてみたのですが、私と同じような感想を投稿しているのが無かったように見受けられました。
もしかしたら、これから尿道カテーテルをする方で私と同じ目にあう人もいるかもしれない。そんな人への心構えとして私の体験談をお伝えします。
全身麻酔手術が必要となった経緯
まず尿道カテーテルを装着する事になった経緯ですが、私は20歳過ぎに交通事故に遭いました。その際に、鎖骨を大きく骨折してしまいました。そして、鎖骨に金属をあてがって補強する手術を行いました。
(こんなのが体の中に入ってたとは・・・)
その手術は全身麻酔で行いました。この時が生まれて初めての全身麻酔だったのですが、噂以上に凄かったです!病院ドラマで見るようなマスクを装着し「よーし!限界まで耐えてや……」と気付いたら手術も終わりベッドの上でした。
尿道カテーテル装着
「知らない天井だ……」
と、シンジ君のような事を考えたかどうか覚えていませんが、はっきりしない意識の中、ふと下半身に違和感を感じました……
立ち上がるどころか上半身を起こすことも出来ない状態でしたが、なんとか動いた手を、違和感を1番感じる股間の方に持っていくと……
ちn……失礼。アレの先から何か……管のようなものが出ている事を認識しました!
それが「尿道カテーテル」と呼ばれる器具だと知ったのは、それからしばらく後の事でした。今まで病院とは無縁の生活をしていたので、この時に手術するまで、そういった器具の存在すら知らなかったのです。
ですので、今の自分の状態に軽い衝撃を受けましたね!
「尿道カテーテル中は常に残尿感が有る」らしいですが、私の場合は全身麻酔が残ってボ〜っとしていたおかげか、そういった記憶は有りません。
尿道カテーテル装着中の一番の衝撃!
この尿道カテーテルを装着している時は基本的に麻酔が残っている状態でずっとベッドの上で寝たきり状態でした。
というか逆ですね。寝たきり状態でトイレにも行けないので、膀胱から直接おしっこを排泄する為に尿道カテーテルを装着しているようなものです。
どれくらいの期間かは忘れてしまいましたが、お風呂も入れない寝たきり患者だったので、看護師さんが身体を拭いてくれるという男子中学生の妄想が広がりまくるようなイベントが発生しました!(※当時20歳です)
麻酔の影響で意識が完全にはっきりしていなかったはずなのですが、この身体を拭かれていくドキドキはなぜか覚えています!
同い年かちょっと上ぐらいの若い女性の看護師さんに上半身を拭かれ……起き上がる事も出来ないので下半身にも……看護師さんの手が伸びて……
この時、今まで味わった事の無いような衝撃が走りました!
やましい事を考えていた私の尿道カテーテル装着部分が急に元気になり出したのです!まぁ当然の反応です!鎖骨以外は元気な男だし!仕方ない!後に友人の看護師さんに聞いたら拭いてて元気になる患者さんは珍しく無いとも言ってたし!
ごめんなさい!ありがとうございます!
何?これ?この後、入院中の夜の病院でなんかラッキーな事があるフラグ勃っちゃたー!?(あ、誤字ごめんなさい。)
なんて事を一瞬思った直後。
衝撃というかアレに痛みが走りました!興奮して血液が流れ大きくなるワケですが、外側だけに大きくなるのではなく、内部にも大きくなるんです。
通常は何も無いのですが、今は尿道カテーテルという異物があります!アレの中にある尿道カテーテルの管の周りに痛みが走ったのです!
今思うとどこまでの激痛だったかは定かではありませんが、やましい妄想を膨らませていた最中に予想外な部位に予想外な痛みが走った事により、元気になりかけたアレも一気に萎縮しました……
変な事を考えて本当にごめんなさい……身体を拭いてくれてありがとうございます……
カテーテル外し
カテーテルを抜く時も痛い事が有るそうですが、私はそこまでの痛みは感じませんでした。ただ、カテーテルの先が膨らんでいるのか、抜かれてる時に下腹部の中で先端が動いてだんだん出口に移動しているのがわかったのが非常に気持ち悪く感じたのを覚えています。もしかして女性はこんな気持ちなのかとも思いました。
最後に先端が抜ける瞬間が一番痛かったですが、そこまでの痛みではなかったと思います。それよりも鎖骨骨折した時の方が痛かったですね。
外した後。
排尿時に痛みが有ると言う話も聞きますが、これも私は大丈夫でした。みなさんの話を聞くとどうやら相当上手く挿れてくれたようですね。テクニシャンの看護師さんに挿れてもらえて本当によかったです。
ただ、しばらくはプスっプスっと空気の混じったスッキリしない排尿でした。何度かのトイレの後、ようやくジャーッと出てきた時のスッキリ感は今もはっきり覚えています。
痛い思い出は無いけど・・・
噂では挿れる時が一番痛いらしいです。私の場合は全身麻酔で気付いたら装着済みでしたし、痛みが残るような事も有りませんでした。何が痛かったかと聞かれれば、不意打ちだった事もあり元気になりかけた時が一番痛かっただけですね。あれは元気になりかけた私の不埒な考えの罰とも言えますので、ノーカンとすると……噂に聞くように尿道カテーテル自体には痛い思い出は有りません。ですが、もう一度やりたいかと聞かれれば即答でNOです。
というワケです、総合的に見ると痛みはさほど無い記憶なんですけど、気付いたら尿道に管を入れられて、自分の意思とは関係なく排尿しているという状況が、なんと言うか……尊厳的な何かを失っている状況というか……とりあえず良いもんでは有りませんでした。
私の場合は全身麻酔の意識が無い状態でしたが、意識の有る状態で挿れられるのは想像するだけで玉ヒュンものですね……挿れられるなら意識は無い方がいいです!
終わりに。
極力綺麗に書こうと思いましたがどうあがいても下ネタですね(笑)
他の方の話を聞いても、とりあえず言えるのは尿道カテーテルは2度としたく無い!それが経験者の総意ですね。これから尿道カテーテル装着予定の方、覚悟して下さいね!そして、絶対に危険ですのでMAX状態化にはご注意を!!
未経験者は、経験しなくて良い人生を歩める事を祈りましょう!
それでは!