本日(2018/02/24)に公開された「さよならの朝に約束の花をかざろう」(さよ朝)を観てきました!
今回はネタバレ無しの映画感想です。ネタバレ有りは別記事で投稿する予定です。
※ただし全体を通してどういった話なのかは触れて有ります。そういうのも含めてネタバレだと思う人は注意して下さい。
まず点数評価・・・10点満点で・・・
9点
めちゃくちゃ良かった!優しくて綺麗で素敵なお話!アニメやファンタジー(異世界)が苦手だから観ないなんて勿体無い!
※対比の為、「君の名は。」「あの花」「おおかみこどもの雨と雪」についても触れています。そちらについてはネタバレ気にしていません。
ちなみに私の一番泣けるアニメは「あの花」です。
映画を見た感想をまとめています。
10点満点で超個人的な評価もつけていますので、映画選びの参考にして下さい!
目次
見る前の印象
※画像引用:「さよならの朝に約束の花をかざろう」公式サイト
まず私が仕入れた知識はこちら。
- 泣けるアニメで有名な「あの花」「ここさけ」などの脚本を手かげた岡田麿里氏が初監督のアニメ映画で話題となっている。
- 少女に膝枕する少年兵士が膝枕するシーンがメインポスターとなっている。
- 話の舞台はファンタジー世界(異世界)
- 話の内容は「人間よりはるかに長寿な種族イオルフの少女「マキア」が人間の赤ん坊を育てる……」
- 声優が豪華(有名人起用は無し)
- 試写会を観た人の評判が良いらしい
私の好きな異世界もので泣けるのかー、異世界ならアクションシーンも有りそうだし観てみよう!と、この辺りで鑑賞を決めたのでこれ以上の情報は仕入れませんでした。
予想してみた
ここまでの情報から私が邪推したストーリー展開は……
年を取らない主人公の女の子が拾った赤ん坊の男の子を最初は息子として育て……
成長して少年から青年になった時、親心なのか恋心なのか葛藤に悩み……
戦争が起こり、兵士として戦地へ。そして……瀕死の状態で少女の膝の上に……
そして一緒に……
そんなラストが泣き所かなーみたいな展開を思い浮かべていたのですが……
見た感想
全然違った!そんな汚れたストーリー展開を考えてごめんなさいっ!
とそんな風に謝りたくなるぐらい綺麗なお話でした!もちろん悪い奴や闇落ちした奴も出てくるので全てが純白という訳ではないのですが、少なくとも主人公の二人は純白なお話です!
私が予想したような汚れた恋愛要素は皆無です。少しだけ恋愛要素も有りますが可愛い感じです。
そして泣きポイントも多々有ります。涙腺弱い人はハンカチ必須です!
もちろん兵士の格好から想像出来る様に迫力の戦争シーンも有ります。ファンタジーらしくモンスターハンター的な展開も有ります!
あとはこの映画的に人の死は避けては通れないので多く登場します。ですが、悲劇的に死んで悲しむような安易な泣き所がではないのがこの映画の素晴らしいところです!
私が変な展開を予想してしまったので個人的には意外な展開に感じてしまいましたが、観終わったに思うと非常にシンプルなストーリーです。「あの花」のように成仏出来ない理由探しなミステリー要素や「君の名は。」のような時間のズレみたいなどんでん返し的なのは有りません。
ファンタジー異世界の話ですので聞きなれない単語や固有名詞も多く最初は「?」な感じですが、観ているとわかっていきます。
他の映画との比較
有名な感動系アニメ映画と比較したいと思います。
君の名は。
私の印象では「君の名は。」の泣き所は少し変化球な気がします。(「好きだ」なんかは予想外過ぎる涙腺攻撃でした。)それに比べるともっとストレートな泣き所ですね。
ちなみに奇しくも同じ「糸を編む」事が物語の重要なアクセントとして登場します。
新海誠監督
「君の名は。」の新海誠監督は「さよ朝」を観た感想をこんな風にツイートしています!
『さよならの朝に約束の花をかざろう』試写。自分の中のふだん忘れていた記憶を揺さぶられる、素敵な映画でした。脚本家としてアニメの新しさを示し続けてきた岡田麿里さんの監督作。初監督としてこれだけの質を突きつけられると、嫉妬もするし焦りもしてしまいます。僕らも気合を入れないと。
— 新海誠 (@shinkaimakoto) 2018年2月16日
新海誠監督がこんな風に思うなんて・・・「さよ朝」恐るべし!
あの花
同じ岡田麿里作品という事で泣き所のテイストは似てると思います。「あの花」の最終話はそれまでの10話の積み重ねが有ってのあのラストですので涙腺破壊力としては上映時間2時間の「さよ朝」は届いていないように感じました。「あの花」が100なら「さよ朝」のピークは80ってところですね。でも50オーバーのウルっと来るポイント2時間の中で何度もきます。涙腺が弱い人は泣きっぱなしになるんじゃ無いかと思うぐらいです。
同じぐらいの上映時間である「あの花」の映画と比べたら、「さよ朝」の方が全然泣けますよ!
おおかみこどもの雨と雪
私が過去に見た映画で一番似てるなと思ったのが「おおかみこども」ですね。中盤の異端(おおかみこども持ち、長寿種族)のシングルマザーが子育てに奮闘する展開はほぼ同じですね。「おおかみこども」の時は子育てのシーンに批判の声が有ったと記憶していますが、あの辺りの描き方が嫌いな人はこの「さよ朝」も好きになれないと思います。
「おおかみこども」はこどもの巣立ちで話が終わりましたが、「さよ朝」は最後まで描かれます。
リメンバーミー
「さよ朝」は凄い良い映画だと思ったんですけど冒頭の評価得点として満点の10点を付けませんでした。昨日まではなぜ満点じゃないか自分でもわかりませんでしたが、「リメンバーミー」を観てわかりました。
「さよ朝」は子供が見ても楽しめなそうだからです。その点「リメンバーミー」は大人から子供まで老若男女問わず楽しめ、泣ける映画だったので満点の10点を付けさせて頂きました。
不満点。
かなり絶賛していますが不満点が無いかといえばそうでは有りません。何と言っても一番はご都合主義!
偶然の再会!何でそこにいる?どうやって入ってきた?タイミング良すぎ!そんなシーンは数多く有ります。
でもそんな細かい事は良いんです!すべては運命的なモノなんです!!
あとは熱い展開はほぼ無いです。「君の名は。」であるような流れに立ち向かうような展開も有りません。どちらかというと流れに身を任せた物語になっています。戦争にモンスターと盛り上げられる素材は有ったとは思いますが、この辺りは女性監督らしさなのかも知れませんね。
おわりに。
「おおかみこども」に似ているという事で伝わってしまったかと思いますが、この物語は「母と子」の物語です。描かれてる愛は「母親の愛」。その愛がはっきりと伝わって来る映画となっています。
この映画の凄いところの一つが2時間という上映時間なのにもっと長い物語を見終わったような印象を受けた事でした。上映時間の都合上カットされたエピソードが多いですが、そんなエピソードも感じる取る事が出来ました。
それは必要なエピソード、起こるべきのエピソードをあえて省略、端的に紹介するようにしてたと感じました。
ここまでストーリーについてのみ触れてきましたが、映像美、主人公を含む声優達の演技などどれも一級品の素晴らしいアニメ映画となっています!
冒頭にも書きましたが「ファンタジー世界の話はちょっと……」という理由で観ないのは絶対もったいないです!!
この作品は「あの花」などに並ぶ泣けるアニメとして語り継がれる作品になる思います!
気になっている人は是非劇場へ!!!
ちなみにスタッフロール後にほんのちょっとだけおまけ有りです。
それでは!
近いうち、ネタバレ気にしない感想を投稿予定です。
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作品紹介
公式サイト:さよならの朝に約束の花をかざろう
あらすじ
縦糸は流れ行く月日。
横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。 虚ろな心で暗い森をさまようマキア。
そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。 少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。
主なスタッフ
監督・脚本 岡田麿里 副監督 篠原俊哉 キャラクター原案 吉田明彦 キャラクターデザイン・総作画監督 石井百合子 メインアニメーター 井上俊之 コア・ディレクター 平松補史 美術監督 東地和生 美術設定・コンセプトデザイン 岡田有章 音楽 川井憲次 音響監督 若林和弘 アニメーション制作 P.A.WORKS
声優
キャラクター CV メモ マキア 石見舞菜香 イオルフの少女 エリアル 入野自由 マキアが出会った赤ん坊 レイリア 茅野愛衣 イオルフ一番の美女 クリム 梶裕貴 マキアが密かに想いを寄せる少年 ラシーヌ 沢城みゆき セクシースリットイオルフの長老 ラング 細谷佳正 頼れるアニキ ミド 佐藤利奈 先輩お母さん ティタ 日笠陽子 幼馴染 メドメル 久野美咲 お姫様 イゾル 杉田智和 メザーテの兵士 バロウ 平田広明 旅商人 引用:「さよならの朝に約束の花をかざろう」公式サイト ※メモ欄は私が記入
主題歌
rionos「ウィアートル」
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