今度、実写版の映画「亜人」が公開されます。「亜人」は元々、漫画が原作となっています。そしてTV、劇場版とアニメ化もされています。
私はTVアニメ、原作漫画と見てるのでそれぞれの違いをご紹介したいと思います。
※途中から漫画、アニメのネタバレが有りますのでご注意下さい。
目次
「亜人」について
亜人は死んでもすぐに蘇る不死の人間。交通事故をきっかけに主人公「永井圭」は亜人だと発覚し追われる身に・・・
といったところから始まるお話です。今まで不死身の体を持つキャラクターが登場する漫画は数多く有りましたが、亜人ではその蘇りをフル活用したストーリー展開となっています。また当然ながら死にまくるのでグロい描写も多くある漫画です。
3つの関連性
「亜人」は、下記のようにメディア展開しています。
- 漫画
- TVシリーズ(1期、2期)
- 劇場版(3部作)
この3つの関係は結構独特です。
まず最初に漫画で連載が開始されました。面白い内容ですので、人気が出てアニメ化プロジェクトがスタートしました。アニメの公開、放送順は
- 劇場版(第1部)
- TVシリーズ(1期)
- 劇場版(第2部)
- 劇場版(第3部)
- TVシリーズ(2期)
となっています。
劇場版アニメはTVシリーズの続きや総集編を描くのが一般的だと思いますが、「亜人」では同時進行したプロジェクトとなっていました。ストーリー展開には大きな差はなく、TVシリーズの方が時間が長い分、深掘りされている感じになっています。
その為、当記事ではアニメ版についてはTVシリーズを基本として話を進めさせて頂きます。
漫画とアニメの違い
そして、アニメと漫画は同じ展開では有りません。
現在(2017/09時点)の最新刊である10巻のラストはTVシリーズ第2期11話と思われるところです。劇場版第3部が公開された時点の最新刊は8巻でしたので、TVシリーズ第2期8話と思われるところですね。つまりアニメのプロジェクトがスタートした時点では原作は(アニメのラストから見て)まだまだ途中だったわけです。
その為かTVシリーズ1期の一部、2期についてはほとんどがアニメオリジナルとなっています。
ただ、大まかなプロットは同じようです。主要キャラの目的と結果は同じだけど手段を変えて来ています。ですので「原作ではこう攻めたところがアニメだとそう攻めたか」みたいにどっちを先に見てても展開が読めず楽しめます。(2017/9時点)
原作とアニメだと印象が変わってしまうキャラも一部居ますが、要の「亜人の設定」や主要キャラの大きなブレなくアニオリだから面白くないって事は私は全く感じませんでした。
どちらからみる?
私の意見としては、どちらが先でも良いと思います。そして面白ければもう一方も是非見て下さい。一応それぞれの特徴をお伝えしますね。
漫画版
- 中村慎也や佐藤の過去の話など、深掘りがされている
- 永井家が(アニメに比べると)幸せ。
- ビルでの攻防がアツい!
- 絶賛連載中(話が途中)
アニメ版
- 2期の最終話で一区切りつく
- バトルシーンの迫力有り!
- 泉さん、妹が可愛い!
- 戸崎さんが結構頑張る!
- 1期終盤の展開は漫画よりスリリング!
- 亜人の謎については未解決
あと、キャラデザインに違いが有ります。ポリゴン・ピクチュアズ作成の独特な質感のキャラデザです。私も最初は違和感が有りましたがすぐに慣れました。同じポリゴン・ピクチュアズの作品だとアニメのゴジラも同じですね。
各話のサブタイトルもそれぞれ味が有って良いです。アニメではその回の印象的なセリフがサブタイトルになっています。原作では、色々なんですが、有名ゲーム名を意識したサブタイトルになっている回も有ってゲーマーならなんか嬉しいです。
ここからネタバレ有り
まずは私はアニメから観て漫画を読みました。その違いなどの感想を記載します。紹介していないところはほぼ原作通りとなっています。
原作2巻
中島、中村のエピソードはアニメには有りません。中島は、彼女可愛いなぐらいのエピソードですが、中村のエピソードはかなり重要エピソードでした。
アニメでも「中村慎也事件(フラッド事件)」なるものが有った事は何度も出てくるのですが、最後まで詳しく明言される事は有りませんでした。(コミックの限定版特典にアニメ化されたDVDがついて来てたようです。)重要なのは中村慎也は今もどこかで生きているという事。私はてっきり「中村慎也事件」は、中村真也は死んで復活せず、亜人の殺し方、謎解明の鍵となる事件なのかと思っていたのですが、全然違いましたね。
生きて、逃亡生活をしているという事はどこかで登場する可能性大ですね。
原作4巻
グラント製薬への突っ込み方が大幅に違います。個人的にはアニメのビル倒しが佐藤さんらしく想像の斜め上で好きですね。
原作5巻
山中さんの村から追われる展開が違います。 アニメの方が絶望感有ってスリリングで1期のラストに相応しい展開です。ちなみにアニメだと北さんは生きているのですが、死んだ方が幸せだったかもしれませんね。
原作6巻〜9巻
ビルでの攻防戦 ここは導入から展開まで全く違います。ただ「永井が佐藤と対峙し敗北」という結果はほぼ同じとなっています。アニメの秘密兵器も良かったですが、原作の佐藤の登場の仕方はシビれました。インパクト有りまくりのシーンでは有りますが、この登場の仕方が有ると、アニメのラストシーンが薄れてしまいます。アニメではあえての改変でしょうね。
またアニメではなかったIBM粒子の使い方が登場しました。今後の原作では使われて行くかもしれませんね。
原作10巻
落ち込んだ永井が復活するきっかけが全然違います。アニメではカイによって立ち直ります。
それを見た上だった為か意外だったのは原作ですね。原作では永井の母親との電話にて復活します。永井の母親はアニメでは教育ママの冷たい人という印象であまり良い印象の無い人間でした。原作では冷たい事自覚した上で情動的な人に対しても理解の有る人間となっていました。また、原作ではカイは未だ少年院の中となっており、アニメとの違いが大きく出たところでも有ります。
結構衝撃だったのが原作だと・・・
戸崎のフィアンセが亡くなります。こ、これは戸崎x泉さんカップル誕生のフラグですか?
アメリカでの亜人の暮らしっぷりが描かれるエピソードも有りました。アメリカは非人道的な実験の代名詞となりそうですが、監視下で自由が無さそうとはいえ、意外と快適に過ごしていそうです。アニメではアメリカでも実験動物的な扱いという描写が有りましたので、ここも少し違いが有りますね。
佐藤が亜人としてのデビューするエピソードも有ります。7巻でも佐藤の過去エピソードが有りましたが、佐藤は亜人になったからあんなにクレイジーという訳ではなく、亜人になる(気付く)前からクレイジーなんですよね。
原作11巻
こちらは発売したばっかりなので詳しくは触れませんが、アニメとは全然違う展開になってきています。
アニメでは和解した佐藤と田中。原作では決裂し永井側につきそうな気配も出てきました。第3ウェーブ終了後はアニメと同じ状態になると思ってはいるのですが・・・だいぶ変わってくる可能性も有りますね。そうするとアニメ3期は絶望的なので同じ結果となって欲しいところですが・・・
実写版映画について
予告動画などを見てちょっと予測してみました。
大まかな展開は、導入→グラント製薬ビル破壊からの佐藤無双→ビルでの攻防となりそうですね。
グラント製薬ビルの破壊やビルへの侵入方法は・・・「亜人」という話の場合は原作再現よりも原作ともアニメとも違う方法を期待しちゃいます。そして、亜人佐藤をどう止めるか・・・アニメのように無力化した後に復活ENDになるとは思いますが。
キャストは・・・永井はホワイトカラーっぽく無い肉体美だったり、佐藤はもっとオジサンが良かった等のキャストの不満はどうしても出てきますね。
そして、カイ&中野の永井の相棒は無しの様子。孤独に戦う展開となるのでしょうか。永井が冷たい性格なのでカイや中野みたいな性格の相棒と組んでようやく主人公っぽさが出ると思うのですが・・・もしかしたら永井の性格改変も有りそうですね。
IBMの再現度ですが、はっきりしない異能力の描写は今の日本のCG技術なら満足できる再現度が期待できます!というかIBMはほとんどジョジョのスタンドですよね(笑)
ジョジョの実写版も不評では有りましたが、スタンドのクオリティは高かったと感じています!IBMも期待できるのでは!?今回も好きな原作の実写化ですので観に行こうと思っています!
終わりに。
基本、アニメ化で原作と改変するとイマイチになる事が多いですが、この作品は原作の設定を踏まえた上でのオリジナル展開ですので新鮮な気持ちで見れて、むしろ違いを楽しめて良かったです。
今回の記事では大きな違いをご紹介しましたが、細かいセリフや描写など色々と違うところも多いので、是非見比べて下さい!
それでは!
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